老人よ思いやりを!
「バスの高校生は、席を譲らないよ!」と聞いたことがある。
言われてみれば、隣の席に大きな荷物を置いて友達と話してい
る学生を何度か見ている。
しかし、先日、そのうちの一人であろう、席を譲ろうと立ち上がり
おばあちゃんに小声をかけた。
だが、おばあちゃんは座ろうとしない。
学生は、もう一度声をかけたが、おばあちゃんは、そのままだ。
学生は、「一度立ち上がった席だ、どうすればいいんだ。」
「何だか、みんなに体裁が悪い」
「あばあちゃん座ってくれよ!」
と言いたげに、うつむきかげんの姿勢で、「俺、どうする?」
という感じの目で友達を見た。
その後、きまりわるそうに、後方の我々の居る近くに移動して
きた。落ち着かない様子である。
結局、終点まで席は空いたままであった。
この学生と友達も、こんな思いをするのなら、もう全く席など
譲るものか!、と思っているに違いない。
おばあちゃんは「私が席を譲られるの!」「私は大丈夫!」
と言うかもしれない、わからぬことでもないが、学生の気持ち
を思いやり、「ありがとう!」と気持ちよく座ることだ。
すると、学生は晴れ晴れとすっきりした気分になるものである。
隣の席の人もおばあちゃん座ればいいのにと小声で言っていた。
逆に座りたいため、露骨な態度をとる老人を見かけたこともある。
素直に席を譲ってもらいたい人も多いはず、学生達に、二度
と譲らないぞ!と思わせたり、若者は、席を譲らないと言う前に、
老人である我々も反省が必要のようだ。

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